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「レ・ミゼラブル」5月5日昼の部観劇メモ [観劇メモ]

結構長文を書き込んでエントリーボタンを押したら
エラーで全部消えてしまいました。
メモ帳やワープロソフトで下書きをするべきだった…。
思い出せる分だけでも再現してみます。

5月5日昼の部、今年4回目の「レ・ミゼラブル」を観てきました。

狙っていたわけではないのですが、バルジャン、ジャベール、ファンティーヌ、
マリウス、マダム・テナルディエの5役をコンプリートしていました。

今日印象に残ったのは何と言っても石井一孝さんのバルジャン
前回、2003年の石井バルジャン千秋楽で初めて見た時は
「お爺さんを演じる」ということに一生懸命で、全然バルジャンが
見えてこないなあという感じでしたが、今日はジャン・バルジャン
という人物がきちんと見えてきました。まあ、若いと言えば若いのですが、
「こういう若い声の老人もいるよね」と思えなくもない程度。
最初のツーロンの場面では、鈴木綜馬さんのジャベールと二人で
ほとんど歌になっておらず、「大暴投を無理やり打ちに行く」という風情に
ハラハラしたのですが、その後は割と丁寧に演じていて安心しました。
あの調子で「対決」やってたらどうなったのか、見てみたい気もするけど(笑)。
石井さんのバルジャンからは終盤までずっと「神に対しての恥の意識」が感じられました。
いわゆる「世間様に顔向けできない」、の神様バージョン
コゼットの結婚式を迎えてようやく神様に顔をあわせても恥ずかしくない自分になれて、
それで神に召されてしまう…。燭台を並べて祈るシーンに深みが感じられました。

シルビア・グラブのファンティーヌ
ファンティーヌって強い女性なんだよねということを改めて感じさせる役づくりでした。
「元々不幸だった人が、不幸に加速がかかって最後まで不幸でした」という感じの
今までのファンティーヌとは少し趣が違って、
普通の娘さんがちょっとしたきっかけで転がり落ちていくという哀れな感じ。
歌声が太い(「低い」とはちょっと違う)のも、強さを感じさせる一因でしょう。
「♪夢くいちぎり~」の音が上がっていくところも、裏声へのチェンジ
無理な張り上げ声もなく楽に強い声が出ていました。

岡田浩暉さんのマリウス
マリウスらしい賢くなさ(誉め言葉)がよく出ていて、好きです。
砦の場面で体育座りをしている姿は、バルジャンならずとも
「この子はこちらが守ってやらねば」という気にさせられます。
砦の外に弾を拾いに行く・行かないという場面で、東山アンジョルラスに
ガバッと抱きついたのにはちょっとビックリ。
更にそこへ、なぜか石井バルジャンがマリ・アンジョ二人とも込みで抱きかかえて、
良い年をした男たちが舞台上で人間団子玉みたいになって
組んづほぐれつしているのが面白かった。良いシーンなのに笑わせてどうするのよ…。

新妻さんのエポニーヌ河野さんのコゼットは、またもや印象薄し。
私にとって、バルジャン邸での三重唱の時、
エポニーヌパートがほとんど聞こえないというのは致命傷。
二幕の「オンマイオウン」が少し唐突に感じられるから。
「オンマイオウン」に全面的に同調できないのってエポニーヌとしてはイタイ。
かと言って、三重唱の場面であまり出張るのっていうのもダメだし…。
難しい役ですよね。
河野さんは全体的に声がか細いので印象が薄くなるのもやむなしなのかな。

佐藤正宏さんのテナルディエ
全体的に歌が不安定だという点はありますが、日本のテナルディエは長いこと
歌が不安定なのがデフォルトだったので(笑)、その点には慣れている。
意外とアドリブ的なギャグに逃げずに、きっちりとやっているのが好きです。
「裏切りのワルツ」や「♪被害者なしなら帰っていいね?」の辺りの
人形振りみたいな動きは、かなり音楽を意識して動いていることがわかります。
だから、それほど軽やかな動きではないのに、動きにリズムを感じるのかな。

瀬戸内美八さんのテナルディエ妻も、良い意味で「やらなくてもいいことはしない」
という役作り。意外と佐藤・瀬戸内コンビというのは合っているのかもしれない。

東山義久さんのアンジョルラス
今までこの方が全力で歌っているというところをほとんど見たことがなかったので、
イメージしていたのよりも太い声に驚きました。
彼のアンジョルラスのとっても良い点は、たくさんの学生の中にいても目立つこと。
私にとってはアンジョルラスの最優先事項かもしれない。
動きやポーズは、さすがダンスの人という感じで美しい。

アンサンブルで気になった部分を。
高野さんの司教様
フテくさったように、なかなか立とうとしない石井バルジャンをガシッと
掴んで無理やり立たせ、手にキスをして立ち去る司教様。
いつもの十字を切る仕草もいいですが、こちらもまた情深い場面になって良いですね。

工場長の歌はこれで良いんでしょうか。
他の場面でも「うわ、誰ですか、この歌は」と思ってオペラグラスを覗くと
必ずこの方でした。私はあまり音程にはこだわらないタイプですが、
それでもこれはひどい。
感情が高ぶって外れてしまう、走ってしまう、遅れてしまうとかではない感じ。
立ち姿は良いだけに残念です。

阿部裕さんのグランテール
ガブローシュの死ぬ場面でグランテールが変に悲しみすぎるというのは
基本的にはあまり好きではないのですが、阿部グランテールの場合は
その前までのシーンでガブローシュ(というよりも「生を多く持つ者」)
に対する思い入れが随所で描かれているので、ガブローシュの死を
悼むことによって却ってグランテールの、「死に急ぐということに対する反感・疑問」
を強く感じるこができて良かったです。

まだまたたくさん書いたことがあるような気がしますが、
思い出せるのはこれくらいです。
so-netブログめ…。


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杏奈

初めまして。杏奈といいます。
興味深く読ませて頂きました。
この同じ回、私も観てました。
石井バルジャン初めて観ましたがすごくいいなーって思いました。
レミゼが年末地元にやって来るのを楽しみにしています。
by 杏奈 (2005-05-17 23:40) 

ぱん

杏奈さん、コメントありがとうございました。
年末の公演では石井さんのバルジャンが少しだけ登場するんですよね。
私はコング桑田さんのテナルディエと田中利花さんのテナルディエの妻が
気になって遠征観劇してしまうかもしれません。
今、キャストスケジュール表とにらめっこの状態です…。
by ぱん (2005-05-21 23:35) 

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